韓国ソウルの景福宮は、歴史的な建築や守門将交代式など見どころ豊富です。
事前に基本情報を押さえておくことで、より快適に観光を楽しむことができます。
初めての方は、営業時間・入場料のほか、敷地内のトイレの場所や設備も把握しておくと安心です。
日本語対応の音声ガイドもあり、建物の解説を聞くこともできます。
この記事では、景福宮へのアクセスの他、効率よく楽しむためのポイントをわかりやすくまとめています。
歴史と文化に触れながら、快適な旅を楽しみましょう。
景福宮の営業時間は何時まで?観光のベストタイミング
景福宮を訪れる際は、営業時間や季節ごとの開門・閉門時間を把握しておきましょう。
混雑を避けて快適に観光するためには、時間帯の選び方や交代式とのスケジュール調整もポイントに。
ここでは、営業時間の基本情報と観光に適したタイミングについて詳しく紹介します。
景福宮の営業時間と定休日
景福宮の営業時間は季節によって異なります。
通常は午前9時に開門し、閉門時間は春・秋(3月〜10月)が18時、秋・冬(11月〜2月)は17時となっています。
6月から8月は最も長く18:30閉門です。
最終入場は閉門の1時間前までなので、遅い時間に訪れる場合は注意が必要です。
また、毎週火曜日は定休日(祝日の場合は翌日)となっており、交代式も含めてすべての観覧ができません。
季節によって日照時間や気温が変わるため、春や秋は過ごしやすく、観光に最適な時期とされています。
夏は暑さ、冬は寒さが厳しいため、体調管理や服装にも配慮が必要です。
事前に公式サイト等で最新の営業時間を確認しておくと安心です。
春・秋(3〜5月/9〜10月):9:00〜18:00
夏(6〜8月):9:00〜18:30
冬(11〜2月):9:00〜17:00
※最終入場は各30分前
混雑を避けるおすすめの時間帯
景福宮はソウル市内でも人気の観光地のひとつ。
特に午前10時〜午後2時の時間帯は観光客が集中しやすくなります。
混雑を避けたい場合は、開門直後の午前9時台や、午後の閉門前1〜2時間は比較的空いています。
9時台に訪れると下図のように人はまばら。

景福宮
平日は土日よりも人が少なく、ゆっくりと観光を楽しめる傾向があります。
韓服を着て訪れる人が多い時間帯は撮影スポットが混み合います。
また、団体ツアーの時間帯を避けることで、建物内部や庭園も落ち着いて見学できます。
交代式の時間に注意
守門将交代式は午前10時と午後2時に開催されます。
観光のスケジュールを立てる際にはこの時間を中心に組み立てると効率的。
例えば、午前の交代式を観覧した後景福宮内部を見学し、午後は周辺の観光スポットへ移動すると流れがスムーズです。
交代式は約20分で終了するため、前後の時間に余裕を持たせることで、記念撮影や移動もゆったり行えます。
午後の式を狙う場合は、午前中に他の観光地を回ってから景福宮に戻るプランがおすすめ。
交代式の観覧は自由ですが、良い位置で見たい場合は開始15〜30分前には到着しておくと安心です。
時間調整することで、景福宮観光を最大限に楽しむことができますよ。
景福宮の入場料と無料観覧について
景福宮は韓国の歴史を感じられる人気観光地です。
ここでは、通常の入場料金、割引対象者、韓服着用による無料入場、そして文化デーなどの特別な無料観覧日について詳しく解説します。
景福宮の入場料:通常料金と割引対象者
景福宮の通常入場料は、満19歳〜64歳(外国人)が3,000ウォン。
同じく外国人の場合で、満18歳以下と満65歳以上の方は無料です。
身分証や証明書の提示が必要になる場合があるため、該当する方は用意しておきましょう。
料金は現金またはクレジットカードで支払い可能で、チケット売り場は光化門の近くにあります。
団体割引もあり、10人以上の団体で訪れる場合は1人あたりの料金が割安となります。
韓服着用による無料入場のルール
景福宮では、韓国の伝統衣装である韓服(ハンボク)を着用していくと、入場料が無料になる特典があります。
無料対象となるのは、韓服らしい装いと認められるものに限られていて、簡易的なアクセサリーや一部だけの着用では対象外となる場合があります。
韓服レンタル店で借りる場合は、スタッフが基準を満たすように整えてくれます。
入場時には、韓服を着たままチケット売り場に並び、係員に確認してもらうことで無料入場が適用されます。
韓服体験は写真映えもするため、交代式や景福宮内の撮影スポットと組み合わせて楽しむ観光スタイルとして人気ですよ。
文化の日などの無料観覧日
景福宮では、毎月最終水曜日は「文化の日」とされていて、この日は誰でも無料で入場できます。
文化の日は、景福宮以外の博物館や文化施設でも、無料開放や割引特典が行われます。
観光客にとっては、費用を抑えながら歴史的建造物をじっくり楽しめる絶好のチャンス。
ただし、文化の日は混雑しやすく、交代式や主要スポットの観覧にも影響が出る可能性もあるので気を付けたいですね。
その他にも、特別記念日や祝日などに無料開放されることがあります。
19歳〜64歳:3,000ウォン
18歳以下・65歳以上:無料
韓服着用者:無料
毎月最終水曜:無料
景福宮や周辺のトイレ場所について
景福宮を快適に観光するためには、トイレの場所を事前に把握しておくと安心です。
特に広い敷地内では、急な利用時に迷ってしまうこともありますよよね。
ここでは、トイレの設置場所や利用可能時間、混雑時に便利なおすすめの位置について紹介します。
トイレ設置場所と利用可能時間
景福宮の敷地内には複数のトイレが設置されています。

出展:궁능유적본부
図の黄色マークがトイレです。
観光ルートに沿って適切な間隔で設置されているため、長時間の滞在でも困ることはないでしょう。
利用可能時間は景福宮の開門時間内で、通常は午前9時から閉門時間まで使用できます。
表示は韓国語が中心ですが、案内板には英語や日本語も併記されていることが多いので、外国人観光客でも迷わず利用できます。
混雑時のおすすめトイレ位置
入場後すぐに利用できるのは、興礼門をくぐった左手にあるトイレ。
混雑を避けたい場合は、香遠亭や国立民族博物館方面の出口付近など利用するのもおすすめです。
これらの場所はルートの後半に位置していることもあり、待ち時間が少なく済む傾向があります。
光化門前や周辺道路沿いには公衆トイレがありません。
入場前に済ませたい場合は、地下鉄3号線「景福宮駅」構内のトイレが便利です。
快適な観光を続けるためにも、余裕を持ったタイミングでの利用を心がけたいですね。
日本語音声ガイドの購入方法と使い方
景福宮には、日本語ガイドツアーの他、日本語音声ガイド(オーディオガイド)も用意されています。
音声ガイドを利用することで、歴史的背景や建物の意味をより深く理解しながら観光できます。
機器による音声ガイドなので、マイペースで回りたい方にはおすすめです。
ここでは、日本語音声ガイドについてまとめました。
音声ガイドの購入場所と料金
景福宮の音声ガイドは、正門である光化門近くのチケット売り場でレンタルできます。
専用カウンターが設置されていて、入場券と一緒に申し込むことができます。
料金は1台につき1,000ウォン前後。
レンタルの際にパスポートを預けなければいけない点は注意が必要です。
数に限りがあるため、混雑時や連休などは早めの時間帯に利用するのがおす
すめです。
利用方法と対応言語
音声ガイドは、専用のイヤホン端末を受け取り、操作ボタンで再生・停止・巻き戻しなどが可能です。
建物ごとに番号が割り振られていて、番号を押すと該当建物の解説が流れます。

景福宮の案内図
日本語はもちろん、英語・中国語・韓国語など複数の言語に対応しています。
音声はゆっくりとしたナレーションで、歴史的背景や建築の特徴をわかりやすく説明してくれるので、事前知識がなくても理解しやすいのが魅力です。
操作もシンプルなので、機械が苦手な方でも問題なく使えます。
観光ルートに沿って順番に聞くことで、景福宮全体の構造や文化的価値を自然に学ぶことができます。
音声ガイドの内容は、景福宮の主要建築物や歴史的エピソードを中心に構成されています。
勤政殿(キンセイデン)、慶会楼(キョンフェル)、香遠亭(ヒャンウォンジョン)などの代表的な建物、王族の生活や儀式の様子、建築様式の特徴など解説されます。
1.日本語ガイドツアー
2.日本語音声ガイド(機器レンタル式)
景福宮の最寄り駅とアクセス方法
ソウル市内に位置する景福宮は、公共交通機関でスムーズにアクセスできます。
中でも地下鉄の利用が便利です。
景福宮のアクセス:地下鉄が便利
景福宮の最寄り駅は地下鉄3号線の「景福宮駅」です。
駅の5番出口を出ると、目の前に光化門が見え、景福宮の入口まで徒歩約1分という好立地です。
駅構内には案内表示が多く、観光客向けの地図も設置されているため、初めてでも迷いにくいでしょう。
また、地下鉄5号線の「光化門駅」からもアクセス可能で、2番出口から徒歩約10分ほどで到着します。
どちらの駅もソウル市内の主要エリアから乗り換えなしでアクセスできるため、観光ルートに組み込みやすく便利。
駅周辺にはカフェやレンタル韓服店も多く、観光前の準備にも適しています。
空港や主要エリアからのアクセス
仁川国際空港から景福宮へ向かう場合、空港鉄道(AREX)でソウル駅まで移動。
地下鉄4号線に乗り換えて「忠武路駅」、さらに地下鉄3号線に乗り換えて「景福宮駅」で下車するルートが一般的です。
所要時間は約1時間〜1時間半程度です。
金浦空港からは地下鉄5号線で「光化門駅」まで乗り換えなしでアクセスできます。
所要時間は約40分ほどです。
明洞や弘大などの人気観光エリアからも地下鉄で30分以内に到着できます。
乗り換えの際は、乗換アプリを活用するとスムーズです。
バス・タクシー利用時の注意点
景福宮へは市内バスでもアクセス可能で、観光地を巡る循環バスや一般路線バスが複数停車します。
バス停は、景福宮(경복궁)停留所や光化門(광화문)停留所が便利。
青バス緑バスが利用できますが、渋滞の影響を受けることもあります。
タクシーを利用する場合は、配車アプリの利用がとても便利です。
景福宮の基本情報まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 景福宮 경복궁 / Gyeongbokgung Palace |
所在地 | ソウル特別市鍾路区世宗路1-1 |
アクセス | 地下鉄3号線 景福宮駅 5番出口すぐ 地下鉄5号線 光化門駅 2番出口徒歩約10分 |
観覧時間 | 春・秋(3〜5月/9〜10月):9:00〜18:00 夏(6〜8月):9:00〜18:30 冬(11〜2月):9:00〜17:00 ※最終入場は各30分前 |
入場料(外国人) | 19歳〜64歳:3,000ウォン 18歳以下・65歳以上:無料 韓服着用者:無料 毎月最終水曜:無料 |
守門将交代式 | 毎日 10:00 / 14:00 ※雨天・月曜は中止 |
まとめ
景福宮は、韓国の歴史と文化を体感できる代表的な観光スポットです。
守門将交代式をはじめ、王宮の建築美や伝統儀式が楽しめるほか、入場料や営業時間、日本語音声ガイドの利用など、初めてでも安心して観光できる環境が整っています。
アクセスやトイレ情報など押さえておけば安心です。